翌日―――…







「ふぁぁ…」


俺はいつものように佐和と屋上でサボっている。


佐和は相変わらずクソつまんねぇ教科書を開いていて

俺はその隣で寝ころびながらあくびを連発している。



あ―ねみぃ…







「今日はいつもにまして眠そうだね。昨日はゆっくり寝なかったの?」



佐和は教科書から俺に視線を移す。




「あ―、昨日は色々あったんだよ」


「いろいろ?」


「守がキレて大変だった」



ダルくそう言う俺に佐和が笑う。



「はは、守くんが珍しいね。何か怒らせちゃったの?」


「…………」