「あ…あの…これは…あの」



あたしは必死に故意でないことを主張しようとする。









しかし次の瞬間……







「テメェらよそ見してんじゃねーよ」






低く怒りに満ちた声がしたと同時に


残る8人のヤンキーは伊勢谷陣によってボコボコにされた。









「く…くそぉ~覚えてろよ~…」



傷だらけになったヤンキーたちは、どこかで聞いたような台詞を吐きながら逃げていく。





そのあまりの強さに、あたしはただ守くんを抱きしめたままポカーンと方針状態だった。