「あ…あの女だ!あの女がマジでナイフをタケシに飛ばしやがった!!」




刺されて倒れるヤンキーの隣で別のヤンキーがあたしを指差す。






えぇぇ!!?あたし…!?



あたしはパニックで無実を訴えようとする。


だけどいつの間にかカバンに刺さっていたはずのナイフがなくなっていることに気付いた。




「……!!?」





はっ…そうか!


きっと、さっきカバンを振り回した瞬間にナイフも抜けて飛んでいったんだ!!


それが信じられないことにヤンキーの太ももに刺さったんだ…!





しかもあたしの横にはすでにさっき倒したヤンキーが1人倒れている。




ヤンキーたちはどよめいた。