「!!!!」 あたしは目を大きく開く。 ききき……キス……? あたし……… 伊勢谷陣にキスされてる――! 「ふ…んんっ…!」 「バカ、鼻で息しろよ」 「ん……」 「つか目ぇ閉じろ」 伊勢谷陣は長いまつ毛を伏せたままあたしの体をギュッと抱きしめる。 いつもあんなに強引で自分勝手で怖いくせに 伊勢谷陣はあたしに合わせるように優しく教えてくれる。 大きな腕の中はあたたかくて安心して… 気付けばあたしは伊勢谷陣の胸元をキュッとつかみ目を閉じていた。