ヤンキーたちが慎ちゃんの両腕を掴み連行するように立たせる。




「オラッ行くぞ!しっかり立てや!」



「ひッひぃぃ…!助けて…!助けてくれぇ」



「あ…あたしこんな情けない男知~らない!帰る!!」



女の人は蒼い顔で逃げるように走り去る。








ヤンキーたちが慎ちゃんを引きずつように運びファミレスの外に出ると


駐車場には何台ものバイクが停めてあった。



慎ちゃんの赤いスポーツカーはボコボコになっている。




「ひぁぁあぁ…!!俺のッ…俺のカマロがぁ!!」



慎ちゃんは泣き叫ぶ。




「ローンも残ってんのに…!!」



「ピーピーうるせぇ男だな、こんなボロ車のために姉御を利用しようとしやがって」



「ひぃぃ…ひぃ…」



「オラッ乗れやションベン野郎!」





慎ちゃんは無理やりヤンキーの車に乗せられる。