その日の帰り
下駄箱に向かって廊下を歩いていると伊勢谷陣にばったり会った。
「「!」」
思わずお互いに足を止め、目を大きくして見つめ合うあたしと伊勢谷陣。
伊勢谷陣、今日は学校に来てたんだ。
ど…どうしよう…。
はっそうだ!
慎ちゃんのこと謝らなきゃ…!
「あ…あの、えっと…」
だけど久しぶりに見る伊勢谷陣の姿にあたしは緊張してうまく喋れない。
「…………」
そんなあたしに対して伊勢谷陣は冷たくふいと視線を外すと
何事もなかったかのようにあたしの横を通り過ぎて行った。
ズキ…ン
どうして?
ずっと伊勢谷陣が怖くて関わる度にもうイヤだって思ってたはずなのに
自分からもう関わらないでって言ったクセに
どうしてこんなにショックを受けてるんだろう。
胸がズキズキと鈍く痛む。
やだよ…
なんか分からないけどやだよ。
「……ッ……」
あたしは振り向いて伊勢谷陣を呼び止めようと思った。
しかし
伊勢谷陣の姿はもうそこにはなかった。
あたしの胸は空っぽになった。
下駄箱に向かって廊下を歩いていると伊勢谷陣にばったり会った。
「「!」」
思わずお互いに足を止め、目を大きくして見つめ合うあたしと伊勢谷陣。
伊勢谷陣、今日は学校に来てたんだ。
ど…どうしよう…。
はっそうだ!
慎ちゃんのこと謝らなきゃ…!
「あ…あの、えっと…」
だけど久しぶりに見る伊勢谷陣の姿にあたしは緊張してうまく喋れない。
「…………」
そんなあたしに対して伊勢谷陣は冷たくふいと視線を外すと
何事もなかったかのようにあたしの横を通り過ぎて行った。
ズキ…ン
どうして?
ずっと伊勢谷陣が怖くて関わる度にもうイヤだって思ってたはずなのに
自分からもう関わらないでって言ったクセに
どうしてこんなにショックを受けてるんだろう。
胸がズキズキと鈍く痛む。
やだよ…
なんか分からないけどやだよ。
「……ッ……」
あたしは振り向いて伊勢谷陣を呼び止めようと思った。
しかし
伊勢谷陣の姿はもうそこにはなかった。
あたしの胸は空っぽになった。



