キケンだらけの課外授業~私の周りは不良がいっぱい!?~

「でも……姉御ももう少し人を疑った方がいいっす」



「えぇ?」



「今、姉御の男の隣にいるヤツは自分の知り合いっす」





タツは慎ちゃんのいる方向に視線をやる。


つられてあたしも見ると

慎ちゃんと茶髪のお友達が近くのゲーセンへ入るところだった。





「ヤツに色々聞き出すように頼んでるんっすよ。姉御も一緒に行きましょう」



「え…?」





戸惑うあたしの手をタツがそっと握る。





「俺らを信じてください」


「……!」





あたしはタツに手を引っぱられるように慎ちゃんのいるゲーセンに向かう。




向かいながら……


なぜか嫌な胸騒ぎがして仕方なかった。