キケンだらけの課外授業~私の周りは不良がいっぱい!?~

「あ、あれタツさんじゃない?」



「ん?」







駅につき電車を待ちながら真澄ちゃんの声で周りを見ると


同じ行き先のホームにタツらしき後ろ姿が見えた。





「タツさんもちゃんと課外授業に参加してるのね…ヤンキーなのに」



「あははっ確かに!ヤンキーなのにそこは参加するんだ」





駅には他にもうちの高校の制服を着た生徒がうようよしていて、タツはこっちには気付いてないみたい。


でも長身でスキンヘッドのタツはものすごく目立っている。




タツを見て、あたしは反射的に伊勢谷陣の顔を思いだした。



伊勢谷陣……今日はちゃんと登校したのかな?


佐和先輩の話では、伊勢谷陣は落ち込んでるみたいな言い方をしてたけど…。






「…………」



まぁ、あたしには関係ないけどさ。