キケンだらけの課外授業~私の周りは不良がいっぱい!?~

下校道――…


あたしは思わずため息を吐きそうになりながら歩く。


『ため息』は幸せが逃げてくから吐いたら良くないよって、おばあちゃんが言ってた。


だけど、ため息をつきたくもなるよ。


慎ちゃん…次はいつ会えるんだろ。






ガシャーン!!



その時突然

近くの小学校の路地裏から大きな音が聞こえた。




「!?」


ビックリしたあたしは思わず足を止めてそっちを見る。


すると細く暗い裏路地の中で、ランドセルを背負った数人の男の子たちが何かを蹴っていた。



「てめえ、約束の千円さっさと渡せよ!」


「守のクセに生意気なんだよっ」



よく見ると蹴られている足元には、一人の男の子がいる。



「ほら、千円で許してやんだから早くしろよ!」



周りにはあたし以外誰もいない。


これって…
どうみてもイジメの現場だよね!?


あたしが助けてあげなきゃ!