佐和はタツに優しく微笑む。





「陣は誤解を受けやすいからね…でも大丈夫」


「?」


「そのための僕やタツがいるんだから」






佐和の笑顔にタツは首をかしげる。






「僕に考えがあるんだ」






その日遅くまで、峠には陣のバイクの音が鳴り響いていた。