いったぁ……あ!光輝クンは!?繋いでいた手をたどる


ちゃんといるっ!!


「光輝クンっ」


光輝クンは自分の体をペタペタ触って目を輝かせた


「生きてるっ!生きてるよ紗英っ」


二人で人のいない駅で喜び合った。光輝クンは何で私の名前を知ってるんだろう


「光輝クン、名前なんで知ってるの?」


目の前の光輝クンをみるとぼわっ!と顔が赤くなった


「あ……ぁ、えっと紗英と同じ学校の友達から聞いた。ねぇ紗英、質問に答えたから答えてくれないかな?」


ジっと私を真剣な瞳で捉える


「なに?」


「さっきの返事、あの時は死んじゃってたから勢いで言ったけど今、ちゃんと生きてるから返事聞きたいんだ」


光輝クンは優しく笑う。私は光輝クンを振る理由何て一つもない


命かけてまで私を助けてくれるヒーロー何てきっと光輝クンだけ


「……お願いします」


光輝クンは優しく笑って私にキスをした


私たちは始発の電車に乗って家に帰った。
まぁ、また数時間後に会うんだけど……学校だしね