一億よりも、一秒よりも。

身体をソファに沈み込ませる。
シャワーを浴びるのは後でいい。今はまだ、このままでいたかった。
 
夜がやってくる。独りの夜なんてものはとうに慣れた筈だ。
だけどそう、セックスした後に独りになるのは、久しぶりなのかもしれない。
だからこの感情は、射精後の倦怠感を独りで過ごすことへのものなのだ、と思いたくなる。
 

どうしようもない、自分のわがままと欲求をぶつけただけの行為。
そんなの人形にしたって同じじゃないか、と思う自分もいて、いやきっとそれじゃ駄目なんだと思う自分もいる。
 
欲しいのはぬくもり。そんなこともない。
たとえ彼女の肌が、身体が冷たかろうと関係ない。