「どうして。どうして。 どうしていつも家のために尽くすの? 一度だけでいいからわがまま言ってよ。 高宮さんが好きって言ってよ!!!」 なぜかわたしもなみだを流していた。 私ってほんとバカかも。 もしお姉さまが婚儀をうけたら 高宮さんは私のものになるのに。 どうしてかな。 いつも、わがままひとつ言わずに お姉さまは家のことすごく気を使ってた。 私は、わがままばっか言って みんなに迷惑かけてばっかりだ。 今なら、お姉さまの力になれるかな・・・