振り向けばお姉さまが 不思議な顔をして突っ立っていた。 「あっ、その・・・えっと」 私はしどろもどろになりながら喋った。 「もしかして、話聞いてた!?」 「えっあ、別に立ち聞きしようと思った訳じゃ」 「全部聞いてたの?」 お姉さまの顔色が変わる。 そうとう聞かれたくない話なのだろう。 「途中からで全然聞いてないから だ、大丈夫だよ~。ハハハ。」 これじゃあまるで全部聞いてましたって 言ってるのと同じじゃん・・・ ばか、私のばか。