お姉様と別れた後 私は下で待っている西島のもとへと急いだ。 「ごめん。西島。 お父様無事だったよ。ただの疲労だって。」 私は急いで後部座席に乗る。 「それはよかったです。安心いたしました。」 西島はホッとしたような笑顔を私に見せた。 ・・・たまにはいい顔できるじゃん。 「どうかなさいましたか?」 西島が私の顔を覗き込む。 げっ顔、近っ! 私はとっさに顔を逸らす。