私は思わず引き寄せられるように見とれた。 高宮さんもお姉様のこういうところに惹かれるのかな。 やっぱり私とお姉様じゃ全くと言っていいほど違う。 「みれい?美玲? どこ見てるの!?」 お姉様が私の目の前で手を振る。 「あぁぁ、えっ 何でもないよ。」 私は若干引き攣った笑顔でこたえた。 「そう?じゃいいけど。そろそろ私達も帰ろっか。」 「う、うん。」 そして私達は病室を後にした。