「はぁ~。とにかくお父様無事でよかったよ。」 私は近くにあった椅子に腰をかける。 「そうね。何もなくてよかったわ。 それにしても美玲がお父様の心配するなんてね。」 お姉様は花を花瓶に入れ替えていた。 「そりゃ、心配するでしょ。 散々お父様の事で辛い思いしたけど、 やっぱり家族だもん。」 私は寝息をたてているお父様を見てそう言った。 「よかった。美玲来てくれないと思ってたから、来てくれて嬉しかった。」 夕日がかったお姉様は綺麗、なんて言葉じゃ片付けられないほど美しいものだった。