「あぁー最悪。」
流れていく町並みを窓越しから見ていた。
ここは車内。
あの後急に恥ずかしくなって
急いで西島が待つ車に駆け込んだ。
「何かあったのですか!?」
西島とバックミラー越しに目が合う。
「それがね、
ものすごく失礼な弁護士に会ったの。
新人弁護士で有名で。
周りからすごいって騒がれてるみたいなだけどすっごく感じ悪いくて最低な奴。
でも、顔は良くて、スタイルも良いし
ちょっと私のタイプとか思って。
・・・て、逆に私褒めてるじゃん。」
「お嬢様がおっしゃっている方はこの方では!?」
そう言って西島は私に一冊の雑誌を見せた。

