「ど、どうしてよ!何で出来かねますなのよ!私がせっかく・・・」
せっかく私が可愛く、傍から離れないって約束してって言ったのに!
「ずっと、お嬢様の傍から離れないという約束はほぼ無理なお約束かと・・・。
わたくしもいつ旦那様に辞めさせられるかわかりませんので。」
「そ、そんなことないわ!」
私は慌てて振り返り叫んだ
「西島を辞めさせる権利があるのはこの私しかいない!お父様が何と言おうと私の執事は西島、あなただけなんだから!」
「・・・お嬢様」
私は西島にゆっくりと近づいた
「いいわね。あなたはずっと、私の執事でいなさい。そして、私の傍から離れないでーーーーー約束だからね、西島」
西島は私の腕をそっと掴んで引っ張ると優しく抱きしめ、静かに答えた
「はい。いつまでもお傍でお仕えしますよ、お嬢様」

