「か、かこ、か、隠し事なんてすするわけないじゃない!」
図星で全く呂律が回らない
「フッ・・・やはり、お嬢様は嘘をつくと早口になりますね。」
そう、いかにも不気味な笑みを浮かべたまま私に近づいてくる西島
「・・・は、ははやくちなんて、そそれが嘘をついてるとは限らないじゃない!演技かもしれないし?」
私は後ずさりでソファの端まで逃げるけど・・・とうとう追い詰められしまった
「今のお嬢様に演技などする余裕はないでしょう。さぁ、どうしますか?お嬢様」
顔を近づけ不適な笑みを私に向けた
・・・適当に作った口実も西島にはかなわないようだ
「・・・だから!隠し事なんてしてないってば!」
私はそう言って西島を押したと同時に、私のコートのポケットから何かが飛び出した
「あ、それ・・・日和のネックレス」
それを西島は丁寧に拾い上げると私を見た
「これは大事な物ではないのですか?」
西島はネックレスを見つめた
「そ、そうよ。だから、返し・・・あ!西島!どうしてそこに日和からの手紙が入ってたって知ってたの?」
「それは、お嬢様と初めて会ったときでございます。お嬢様はさっきのようにネックレスを落としてしまいました。そのとき鏡の部分に紙が入っていたので気になって見てしまいました。」
西島はネックレスの鏡の部分を開けて指を指した

