法律学には興味があって 何度かお姉様に 教えてもらっていたが、 弁護士になりたいだなんて思っていなかった。 でも、私が弁護士になればなんかしらの方法で 友人を殺害した犯人を探し出せるかもしれないと思った。 それに、父が決めていた大学を蹴って すこしでも反抗したかった。 今までのお返しのつもりで。 私が弁護士になると言ったときの お父様の唖然とした顔が今でも脳裏に焼き付いている。 私のなかですごく達成感みたいなものを感じた。