確かに、日和の字だ
「これは、どこで見つけたのかい?」
刑事さん達は紙を凝視した
「日和が亡くなる数時間前に私に渡したネックレスの鏡の部分に小さく折って入ってました」
梨緒は信じられないという表情を浮かべている
「お前ら二人さー、その日和ってやつのこと見くびりすぎじゃねーか?その子も一応医者の娘だろ?お前の作った毒薬なんて見たらわかるに決まってるだろーが」
間から昴が口を挟んできた
確かにそうだ
日和も医学専門だ
「何で梨緒にお義母様にお金を渡してることを言わなかったのかわかる?
日和は多分、お義母様に梨緒の親権を返してもらうって脅されたからだと思う。本当なら実の母親のものだからね。」
親権争いは離婚した夫婦によくあり得る裁判の問題の一つ
そう、芹澤さんに教わった
「だから、日和は・・・」
梨緒は床に崩れ落ち顔に手で覆った
「日和は梨緒のこと離したくなかったんだよ。件名のごめんね、と守れないかもしれないは梨緒のことだったんだね。梨緒は薬を飲んで亡くなったんじゃないよ。日和は本当に肺炎で亡くなったんだ。」
梨緒はそう聞くと声をあげて泣き出した
「私、全然日和のことわかってなかった。私の為に自分で働いてお金を払ってたなんて・・・・お父さんが亡くなって再婚して私迷惑かけてばっかりだったのに・・・悲しいのになんでかな・・・すごく、すごく嬉しくてたまらないよ・・・」
梨緒は必死に涙を堪えながら私に笑顔を見せた
“どうか、梨緒が心から笑えますように”
日和、梨緒は今心から笑ってるよ
私が曇った空にそう言うと雲のの隙間から太陽の日差しが差し込み青空が覗き込んだ

