封筒の中からは、数枚の紙・・・
私はそれを手にとると思わず涙を流してしまった
「・・・うっ、なんでよ、なんで・・・」
私の手には、私が風邪で休んでいたと思われる分のレポート
そのレポートはきっちりと全て文字で埋まっていた
昴が私のために・・・?
そのレポートに私はシミをつくる
「なんでよ!・・・どうして?・・・」
私の為にと思い必死にレポートを埋めている昴姿がふと、脳裏に浮かんだ
「なんでよ、バカっ!うっ・・・私なんかに・・・」
私は床を何度も叩いた
少ししわくちゃになった封筒を見ればお見舞いのときにきっと昴はレポートを持ってきていたはず
なのに、私は・・・
私は・・・
昴の気持ちを知っていながら私はサイテーだ
気づけば私はレポートを握りしめ教室から飛びだした

