はっ!喋りすぎた。 私は我に返り気を取り直した。 「あっ、そうだ。 みどり~新しい執事が来るって聞いたんだけどまだ来てないの!?」 「もう少しでいらっしゃると思いますよ。」 みどりは藤堂家に仕える使用人だ。 私の身の回りの世話をしてくれているのだ。 「そっ、初日から遅れてくるなんて いい度胸じゃない。」 私のニヤついた顔を見たみどりは 苦笑いだった。