「確かに、お嬢様はため息なんてついてません。 しかし、お嬢様の表情を見ればわかります。」 「なによ。表情!? ため息でもつくような顔してた!?」 言われていることが 当たっているようで さらに、むきになった。 西島とバックミラー越しに目が合った。 引き付けられたように目が離せなかった。 違う。 離さなかった。