「私・・・西島が来てくれなかったらどうなってたかな」
私は不意に天井を見上げた
「それは、どちらの意味でございますか?」
「どちらの意味?」
どちらって何よ。
何かもう一つあるの?
「昂様のことと風邪のことです。」
・・・昂?
あっ!思い出した!
あのとき私何考えていたんだろ
思い出して恥ずかしさがこみ上げて来た
「風邪のことに決まってるでしょ!それと、どうして昂のこと知ってるの!?」
まさか、あの場面見られてた・・・とか?
「知っているとは何を?お嬢様は昂様のお屋敷に遊びに行ったのではないのですか?・・・それとも」
「あーああー遊びに行ってただけだよ。他に何かあああるわけないじゃ、ないですか!」
なんだかしどろもどろになってきた

