「・・・お嬢様。そろそろお放し頂けますか?」
私の耳がちょうど西島の胸にあたる
ドクドクーーーー
「もしかして、西島!緊張してんの?」
顔が見えないことをいいことに西島をからかってやった
「・・・でしたら何か悪いですか?」
ーーーーーー!!
絶対言い返してくると思ったのに
西島は素直でいいな
私とは正反対だ
私はそっと回した腕を放した
すると、西島はふぅーと息を吐いた
ずいぶんキツく抱きしめていたらしい
「私もう寝るから・・・その〜また雷鳴ったら・・・」
「添い寝してほしいと?」
・・・は?
私は酷く動揺した
「ち、違う!そんなこと言おうとしたわけじゃ・・・」
「ふふっ。本当にお嬢様はいい反応いたしますね。」
暗闇で西島の表情は見えないが相当私をバカにして笑っているだろう
本気にしたわ!バカ執事!

