「キャーーーーーー!!」
私は落雷に驚き悲鳴を上げ近くに置いてあるクマのぬいぐるみに抱き付いてしまった
まだ雷は鳴り続けている
「キャーー怖い怖い怖い!!助けてーー」
私の頭は真っ白になった感じで、何も考えられなくなった
「・・・お嬢様」
何故か頭上から西島の声がする
「どうしたの?」
あっという間に空は真っ黒になり電気の灯りをつけていないこの部屋は何も見えない暗闇だ
「・・・く、苦しいです」
・・・へ?
私は咄嗟に顔を上げた
暗闇で見えないが一瞬の雷の光で見えてしまった
私が抱き付いているのは・・・
「キャーーーーーーー!!」
西島だった
「お、お嬢様!お静かに!」
抱き付いているのは西島だってわかっているのに離れることができない
それはきっと、怖いから
そう、絶対そうよ!
私は何度もそう言い聞かせた

