「仕方ないですね。お嬢様のわがままなら聞かないわけにはいきませんから」
そう言って微笑む西島
「・・・す、好きにすれば!別にわわたしは側に居てなんて・・・」
「本当にそう思っておいででしょうか?わたくしのタキシードの袖を掴んでまで側に居てとお願いしたのはお嬢様でごさいますよ」
・・・そうだけど
「あ、あの時は熱で頭がおかしかったっていうか・・・ほら!たまにあるじゃない!弱ってるときに誰か側に居て欲しいっていうやつ!そう!それだよ、それ!」
私は言葉を並べてなんとか言い訳を作った
「そうでしたら、わたくしでなくてもよろしいのでは?」
「そ、そうだけど・・・」
側に居て欲しいのは別に西島じゃなくてもいい・・・けど、なんだか西島じゃないと嫌なんだ
この気持ちはよくわからない
私は顔を上げて西島を見る
「どうしてかわからないけど、私は西島に・・・ーーーードカーン」
その時、物凄い大きな落雷が周辺に落ちる音がした

