西島は私の方へ振り返る
私は決心し震える声をしぼりだした
「・・・にしじま、ひとりにしない、でよ・・・側に、いて」
弱弱しい声でそう言うと西島は私に顔を近づけた
「残念ながら、それはできかねます。」
あっさりそう言って妖艶な微笑みを私に向けた
「・・・ど、どうし、て。私の頼みを・・・きけない、わけ?」
私は西島を上目遣いで睨んだ
「一つお聞きいたしますが、側にいて欲しいという言葉はお嬢様の本心でございますか?」
「・・・ええ。」
本心じゃなかったら言わないわよ
こんな恥ずかしい言葉
「では、わたくしが執事でなかったらお嬢様はわたくしに寝ている間側にいて欲しいとおっしゃいますか?」
「・・・そ、それは」
確かに、西島が執事じゃなかったら側にいて欲しいなんて言わないと思う
「ですから、残念ながらできかねますと言っているのです。お嬢様は警戒心が全くないように思えます。わたくしが執事でなければお嬢様はどうなってしまわれるか、ご想像つきますか?」
私は大学で男たちに連れて行かれそうになった時のことを思い出した

