「それにしても 椿ちゃんも頑張ってるな~。」 高宮さんはガラス張りの壁からお姉様を見る。 「いつも、お姉様のこと見てらっしゃるんですね。」 私は、俯きながらそう言った。 「え、そうか!? 美玲ちゃんも見てるよ。」 今の私にはそんなこと耳に入らない。 だって、知ってるもん。 高宮さんはお姉様のことが好きだって。