私は西島のタキシードの裾を引っ張り無理矢理車に押し込んだ。 「お嬢様、今日は積極的でございますね。」 「う、うるさい!! しょうがないじゃない!遅刻しそうなんだから。」 私も急いで後部座席に座る。 「では、出発いたしましょう。」 西島は身を乗り出し私に顔を近づける。 私はこの間の西島との一件を思い出した。 そのことを思い出し顔が赤くなった。