「お嬢様はすごく昂様を
好いておられるのですね。」
ふきつな笑みを浮かべそう言った。
「だ、だからそんなんじゃない
って言ってるでしょ!!」
誰があんな奴・・・
最初は、調子に乗ってる
バカな新人弁護士だと思ってた
「自意識バカ野郎」名前の通だ
でも、ほんとはこんなこと言ったら
あいつは付け上がるから言わないけど
悔しいくらいかっこいい
顔だけじゃない、ちゃんと自分の意思を
持ってた生きている人だった。
私みたいに、ただ流されるままに
生きているような人じゃなかった
私は、きっと昂が羨ましいだけなのかもしれない。
だから、羨ましいだけで好きとは関係ない気がする。

