「・・・どうしても守りたい奴がいるから」 私に背を向けていたは昂はいきなりそう言った。 不覚にもドキッとした自分がいて・・・ 「な、こんな時になに言ってるの? ふざけないでよ・・・」 こんなこと言いたいんじゃないのに 「ふ、ふざけてねぇし。」 意外にも、真顔で昂は言う。 濡れた髪が電灯によって照らされる あれっ、こいつこんなにかっこよかったっけ? って、私なに考えてる?