「その顔、どうしたの・・・!?」 私がそう言うと昂は驚いた表情を浮かべた。 「あぁ、これは階段からこけたんだ。」 昂の頬は真っ赤に染まって痛いほど腫れていた。 「そんなこけ方しないでしょ?」 私は、昂を問い詰めた。 「だから、こけたって言ってんだろ!!」 昂は、ものすごい剣幕でそう言った。 でも、今の私にはそんなもの効かない。 「どうして、嘘つくの・・・!?」 昂は、私と同じで嘘をつくのが下手らしい。