櫻田さんは少し困った様子だったが よろしくと言って笑った。 私はとっさに西島を部屋から引きずりだし廊下に出た。 「どうしてここまで来たのよ!! 待っててと言ったでしょ。 それに櫻田さんに気を使わして・・・」 私は腹立たしかったが呆れの方が強かった。 「まぁ、まぁ。 お嬢様。お怒りになさらず。 万が一を考えまして付き添いさせていただきました。」 と、西島は満足げに言った。