「あ、あ頭を上げてください!! 美鈴さんが謝る必要はありません。 私たちにも問題があります。 だから、美鈴さんのせいではないです。」 その言葉に私はゆっくり頭を上げる。 「お名前、伺ってもいいですか。」 「はい。東川(ひがしかわ)と申します。」 「ありがとうございます。東川さん。 これからは私が何とかします。 私が藤堂財閥を守ります。」 私は、東川さんの目を見てそう言った。