雨の中だったらなんとか帰れるけど おまけに、しりもちついて 動けないんですけど。 しかも、さっきより雨がひどくなってきた。 先ほどと変わらず通行人の眼差しが怖い。 そんなにガン見するなら助けてよ!! 私、藤堂財閥の令嬢だよ!? 「あの~、大丈夫ですか?」 上を向くと会社員らしき男性がいた。 「あっ、はい。すす、すいません」 立ち上がろうとしたとき激痛が走った。 「ギャーーー」 そのまま意識が飛んでいってしまった。