リビングルームに行くと 西島がいつものようにハーブティーを 飲みながら本を読んでいた。 「おはようございます。」 西島はそう言うと私に紅茶を差し出した。 「わたし、婚約破棄になった・・・」 西島は何も言わずただ、本を読み続けている。 「えっ、ちょっと。驚かないわけ!?」 西島の瞳に本から私へと変わる。 「はい。」