私を乗せた車は 事務所に着いた。 「こんにちわ。 藤堂美玲です。 芹澤さんいますか!?」 ドアから覗き込んだが反応はない。 「外出なさっているのではないでしょうか?」 西島が背後からそう言う。 「でも、この時間はいつもいるわよ。」 私が携帯を取り出そうとしたとき 中から女性の声がした。