「お嬢様。意地をはらずに認めたらどうですか?」 ・・・。 「しょ、しょうがないわね。今回だけ許してあげるわ。」 ・・・負けた。 「でも!行くんなら私も連れて行きなさいよね。」 私は、西島に背中を向けてそう言った。 「・・・お嬢様。 はい。一緒に行きましょう。」 「次は箱根なんて言ってる場合じゃないから。 もっといいとこ行くわよ。」 私は、それだけ言い残して部屋を出た。