―――――――――――――* 私はあの後、ダッシュで屋敷に駆け込んだ。 涙を見せたくなかったから。 惨めな姿を見られたくなかったから。 私って目的地もないまま ただ歩いてる気がす。 どうして、弁護士になろうと思った? 窓から夜空を見上げながらそんなことを 考えていたら、あいつが帰ってきた。