「こんな私が仕事にうまくいく 筈もなく今に至ってる。 ごめんね、昂をねたむこと言って。 でも、正直うらやましかったの。 私なんか、弁護士やってる資格ないよね。」 私は、無理やり笑おうとしたけど 涙が邪魔をした。 ちょうどいいタイミングで 屋敷についた。 「じ、じぁ私行くね。ありがと。」 私は涙をぬぐって車から飛び出した。 そのせいか、車内にかばんを置いてきた ことをすっかり忘れていた。