「ご無沙汰しています。芹澤事務所の高宮と藤堂です。」 高宮さんが、お辞儀をすると共に私も慌てて頭を下げる。 「やぁ。ご無沙汰だね。今日はなんだい。」 「あの、話し合いの件なんですが、2時からだったんです。 今からでも大丈夫でしょうか?」 「あぁ、わかった。 表に車をまわしておく、君達も乗りなさい。」 そう言って門倉さんは嫌な顔一つせず、車も出してくれた。 なんて心の広い方なんだろう。 芹澤さんとは大違いだ。