あー終わった。 バレて全ておしまいだ。 「降りるよ。」 「えっ!?」 私は思わず声に出してしまった。 「え、どうした? 降りるよ。」 「あ、はい。」 なんだ、結構近かった。 はぁ~。 なんとかバレずにすんでよかった。 私はすっかり安心して体の力がなくなった。 そして、駅から歩いてすぐ都会にそびえ立つ大きな建物を目にした。 そこには、門倉事務所と書かれてあった。