・・・ってちがーう! 私が、婚約してるって高宮さんにバレたくない!! ど、どうしよ。 「た、高宮さん。 席移動しません?」 「うん、いいけど。なんで!?」 「え、あっあっちのほうが景色よく見えるかなーって。」 あーダメだ。 あからさまおかしすぎる。 「いいよ。」 だよね。 ・・・えっいいの!? 高宮さんにOKをもらえたので違う列に移動した。 しかし、たまたま座った席の真正面の人がまたもや同じ新聞を読んでいた。