「失礼致しました。
しかし、この方は素晴らしい実績の持ち主だそうですよ。

お嬢様も見習われたほうがよろしいかと。」


西島は私に向けて笑顔でそう言った。


「なっ!どうしてこの私があいつを見習わなくちゃいけないのよ!!バカバカしいのもほどがあるわ!!」



そう言いながらも私は改めて雑誌を見返す。


確かに、実績は私より遥か上だった。


だから、こんな奴に私の気持ちなんて
何一つわからないんだ。

なにもかも完璧なやつになんか・・・