私は、西島に一部始終を話した。 「そんな出来事があったのですね。 しかし、婚約者が例の新人弁護士だったとは驚きました。」 西島はハンドルを動かしながらそう言った。 「人事みたいに言わないでよ。 (まぁ人事か。) どうしよ、石油王の息子に喧嘩売っちゃった。」 私は、一人焦っていた。 「まぁそうですね。 素直に謝ったらよろしいかと思いますが。」 「そんなこと言われても・・・。」 謝りたいけど やっぱり・・・