「あんたみたいに、
楽して人生おくれてる奴に
そんなこと言われたくない!!」
私の言葉に昂は動揺した。
「弁護士の仕事も勉強も恋も家族も
何もかも完璧なあんたに何がわかるの。
藤堂財閥の令嬢だからって
何一つ不住してないことない。
わがまま、わがままって言うけど
私だって色々我慢して生きてきた。
何も知らない奴にどうこう言われる筋合いない!!」
私の目には涙が浮かんでいた。
昂はこんなこと言われると思うはずなく
ひどく動揺していた。
ばかみたい。
こんなことで泣くなんて。
ばかみたい。
私はそのままその場から去った。

