私は、全て言い終えて目を開ける。 横を見ると西島はまだ目をつぶって 手をあわせていた。 そうとう言いたかったことが あったのね。 詩織さんちゃんと気持ち伝えたのかな。 ふと横を見ると西島は顔を上げていた。 西島は、お墓に来たときよりも すごくいい顔つきになっている。 よかった。 「ねぇ、西島。」 私は西島の目を見て話した。